CMを見てなきゃ社会は語れんっ!!

世界中のCMが楽しめる「CM Fun」のインターンをしている現役早大生が、CMを様々な角度から紹介するブログです。

Galaxy S6は今までと「ある意味で」一味違う!?日韓関係の影響でサムスンの戦略に変化が!

 

「Galaxy S6 / S6 edge」が4/23発売!!日本で販売を伸ばせるか!?

SAMSUNG(サムスン)は4月23日、スマートフォンの新機種、「Galaxy S6 / S6 edge」を発売開始しました。

日本ではdocomoがGalaxy S6とGalaxy S6 edge両機種、auがGalaxy S6 edgeを発売。大きな話題になるかと思いきや、多くの報道でサムスンの日本での売り上げを心配する声が。。。

 

世界市場ではApple、Googleに次ぐ、第3位のグローバルブランド力を誇るSAMSUNG。しかし、日本のスマホ市場でのSAMSUNGのシェアはたったの4%。

なぜ、世界で売れているサムスンのスマホが日本では売れないのでしょうか。

 

CMに一つの答えが!

4/23に発売した「Galaxy S6 / S6」のTVコマーシャルにその「答え」の一つが表れていました。

 

この「Galaxy S6 / S6」のCMは、日本版と海外版のCMで、一つの大きな違いがあります。まずは、CMをご覧になって「違い」を探してみてください。

日本で放送されている「Galaxy S6 / S6」のCM

(↓以下、画像クリックで動画が再生されます)

cmfun.net

 

一方、こちらが海外で放送されている「Galaxy S6 / S6」のCM

(↓以下、画像クリックで動画が再生されます)

cmfun.net

 

お気づきになったでしょうか。

そう、日本版のCMには、海外版のCMにある「あるもの」が決定的に無いのです。

それは、「サムスンのロゴ」。

です。

 

サムスンが日本に「特別の対応」をしなければいけない理由

グローバルブランドとして世界的に強さを持っている「SAMSUNG」ブランドは、日韓の政治的関係の悪化や「嫌韓ブーム」などの影響で、日本市場では戦いづらい状況が続いていました。

そして、ついに「SAMSUNG」という「韓国」企業ブランドの日本での弱さを、サムスン自身が認めたことが、これらのCMから分かります。

実際に、報道機関からの質問にサムスンジャパンの代表取締役・最高執行責任者である堤浩幸氏は、「(ギャラクシーの)サムスンとは違うファッショナブルなイメージを強めたい」と述べています。

このことと、企業ロゴが消えた国は日本だけであることを合わせて考えれば、サムスンの企業イメージが日本での苦戦の大きな要因となっていることが伺えます。

 

CMだけではなかった「戦略の変化」

機種そのものにも、CMと同じようにサムスンのロゴは一切なく、「Galaxy」のブランドを前面に推し出していることがわかります。

日本で発売されている「Galaxy S6 / S6」の公式画像

f:id:CM_Fun:20150424023958j:plain

海外版の「Galaxy S6 / S6」の画像

f:id:CM_Fun:20150424024004j:plain

 

海外版では当然のように機種本体に「SAMSUNG」の文字がありますが、日本版では一つも見当たりません。さらにCMや機種本体だけでなく、製品パンフレットにも「SAMSUNG」の表記がないというのだから驚きです。

 

去年はまだよかった。。。?

ちなみにこちらは、クリスティアーノ・ロナウドが出演しているサムスンの一世代前の機種、「Galaxy S5」のCmM。2014年に日本で放送されたものです。去年と今年のサムスンの姿勢の違いを眼で感じることができる貴重な映像です。

(↓以下、画像クリックで動画が再生されます)

cmfun.net

ブラジルで開催されたFIFAワールドカップに合わせて放送されたこともあって、印象に残っている方は多いのではないでしょうか。

このCMでは、「SAMSUNG」という社名ロゴが何回か確認できます。

実は、この「Galaxy S5」が発売された同年に発売されたアップルの「iPhone 6 / 6 plus」が好調な売れ行きを記録したこともあって、日本での販売不振が今まで以上に深刻な問題となりました。2015年2月には一部で「サムスン日本撤退」を囁かれる事態も発生。

AndroidがシェアNo.1である世界市場と、アップルが高シェアを占めている日本では、マーケティング戦略を分けざるを得ない状況にサムスンは立たされたのです。

 

matome.naver.jp

 

効果はあるのか!?

近年の日韓関係悪化によって、日本では十分なブランド戦略が行えなくなってしまったサムスン。はたして、「Galaxy」ブランドを全面的にアピールすることで、日本での売り上げ向上に結びつくのでしょうか。今後の「Galaxy S6 / S6」の売り上げに注目したいと思います。

 

ー追記ー

海外市場でiPhoneに勝つため、6/4にサムスンは「iPhone 6」を挑発する内容の、過激な新CMを公開しました!

 以下の記事にまとめてあります!!

cm-fun.hatenablog.com

 

 

 

この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます。

 

cm-fun.hatenablog.com

cm-fun.hatenablog.com

cm-fun.hatenablog.com

cm-fun.hatenablog.com